Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
言葉にならず、マユキを見つめて頷いた。


マユキは呆れたように、でも安心したふうにため息をこぼした。

「まったく…

そーやって あたしを救ってくれたのは
咲陽だよね?

一緒に幸せ見つけんじゃなかったの?」


そーいえば…



自分の事は、わかんなくなるもんだな…

けど…


"一緒に幸せ見つけんじゃなかったの?"

離れても、ちゃんとそう思ってくれてて…


嬉しい。


「ごめん…

ありがとな、マユキ…」


照れくささを誤魔化すように、タバコを吸い始めるマユキ。



「オイ、サヤオ!
尚を巻き込みたくねぇっつんなら、いざって時は俺が力になってやっから、気ィ使うなよ?」


口を挟まず、黙って聞いてくれてたトモのその言葉が嬉しい。




セージと別れる覚悟が決まった。


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