Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
「アッ!マジで咲陽チャンじゃん!」

ハルと一緒に来た國神會のダチに声をかけられた。


「うわ!久しぶりだな!」

すげー懐かしい!


久々の再会に軽く盛り上がってると…

「咲陽…

少し話せるか?」

戸惑いながら問いかけるハル。


「…

色々、する事あるし…」

今更なんの話だよ…


「じゃあ、俺ら手伝うし!」

國神會のダチの、別にありがたくない提案で…


ハルと話す事になった。



「で、なんだよ話って…
寒ィから早くしろよ?」

うるさい事務所を出て、外で話すアタシ達。


「ん…、
改めて、ちゃんと謝りたくて…」



複雑な気持ちだった。


アタシはハルから受けた傷で、
恋愛のコンプレックスに苦しんでた。


だけどナオの愛で、それは消えたし…

なにより…


今はハルの気持ちが、すげぇ解る。


だいたい、ハルと同じ事してるアタシに、ハルを責める資格なんかない。



赦されたいなら…

まずは赦す事から始めなきゃ…


勝手で最低なアタシに、必要な変化。


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