Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
「行くのね…?」

「ん、ちゃんとケジメつけたいんだ」


1人で1からやり直す前に、マユキとトモに顔を出した。


「やっぱり、尚に会ってかねぇのか?」

「ん、会ったら決心鈍りそうだし…」

「お前マジ、サヤ男(男らしい)だな」

呆れ顔のトモ。


アタシは、マユキが預かる事になった部屋の鍵を返した。

「預けていーのか?
アタシが直接返して、(施設長に)お礼言いたかったのに…」


「いーよ…
だって、尚と会わないんでしょ?
あたしから渡しとく」


イミフなんだけど…


キョトンとするアタシに、

「部屋借りたの、
施設長じゃなくて尚だから。
智和から あたし達の状況聞いて…」






「契約完了したら、咲陽に鍵渡して欲しんだ…
あと、家賃はまゆきちゃんの名前で振り込むようにしたいんだ…」


「いーけど…
咲陽は ようこさんに頼むって…」


「それならそれでいーよ。ただ…
まだ咲陽は動いてないと思う」






「甘え下手だからってさ…」


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