Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
今さら手遅れだけど…

いつまでも店内で、2人の世界やってる
ワケにもいかず…

休憩だったアタシは、ナオとすぐ近くの
自宅に移動した。

プレゼントされた大量の向日葵も一緒に。



歩きながら…
ナオが嬉しそうに眺めた首元には、
ティファニーのペンダントが光ってる。





「よくココ(店)がわかったな?
親に聞いたのか?」

まぁ、それしかねーけど。


「いや、智和からA県ってのは聞いてたから、とりあえず自力で探そうと思って…」


「自力で!?バカじゃねーのか!?
つか、よく見つけたな…」

呆れるアタシに…


楽し気に笑い出すナオ。

「ん、けっこー余裕だった!

咲陽、アシ(免許)ないから中心部に居ると思ったし、

絶対…
花屋で働いてると思った…」



なんでそー思ったんだ!?
それって…


ー「子どもの頃ってさ、
…何になりたかった?」

「花屋さん…」

「" 今 "じゃなくても…
" いつか "があるよ」ー



アタシの"いつか"、
覚えててくれたんだな…




「それに…

オレらは磁石だから…
引き寄せられて、辿り着けると思ってた」


「磁石!?」


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