Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
近くの公園に場所を移動すると…

「アンタ、まだ尚に関わってたのか?
なんの用だ?」


ストーカーみてぇにゆーなよ…

「仕事だよ、
尚建の取引先で事務してんだ」


「あァ!?なんだそれ」



ダメなのかよ!

みんなして拒否んなよ…


「キレんなって…
あの時は悪かったよ」


「…あ?」

戸惑うトモカズ。


「オマエの言ってた事、今なら解るんだ。
あの時は…

"アタシの苦しみもわかんねーくせに、
勝手な事ゆーな"って思ったけど…

今はちゃんと、解る」


同情なんかじゃないって…


「あ、いや…俺の方こそ悪かったな。
アンタの気持ちまでは見えてなかった。
連れのコに言われて、気付いたよ」


「ん…

つか、ケータイありがとな。
ずっと、待ってくれてた事も…」


トモカズは、少し驚いた顔をして…

「おぅ…

そー言えばアンタ、名前は?」


「え?…咲陽だけど…」


「サヤか…

ワリんだけど、尚の事…
そっとしといてくんねぇか?」


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