Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
「お疲れ、サヤ!暑ィ〜…
5月下旬だと、もー夏だな」

「だな、熱中症とか気をつけろよ」


山田さんはリュウを諦めたのか、今日はアタシがアイスコーヒーを出す。


「オマエ〜、ほんっと可愛いヤツだな」

と、お決まりのリュウのワシャワシャ…


「好きだな、それ…
美容師なってシャンプーでもやってろよ」


「じゃあ、1番にサヤ洗ってやるよ」

と、アタシの髪に指を絡めた。


「瀬戸さん、油売ってないで戻れよ」

見ていたセージが割って入った。



セージ…

ヤキモチか?









咲陽が立ち去ったあと…


「龍、俺は尚とは違うからな…」

「はァ?なんスか?急に…」


「尚から聞いてないか?

咲陽は俺のオンナだ。
今までみたいにジャレ合うなよ?」

龍に対しても牽制する誠治。


龍は目を見開いて誠治を見つめた。


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