入院日記 〜 2002 〜
カニの足!?
・・・
21:50
2時間余りの手術が終了。
腹部が楽になった気がする。
まだ麻酔が効いているので痛みはない。
今夜は病室ではなく、処置室に。
男性看護士が来る。
下半身が麻酔で動かない。
"麻酔が切れると傷口が痛みますよ"
脅かされる。
・・・
5月29日。
朝、麻酔が切れる。
確かに傷口が痛む。
腹膜炎の為、3ケ所切った。
縦に5センチ×1ヶ所。
横に1・5センチ×2ヶ所。
そこには、「カニの足」が2本刺さっている。
長さ20センチ程度のプラスチック。
中は空洞。
腹部の風通しをよくするらしい。
「カニさん」と命名。
この先、「カニさん」に苦しめられる。
・・・
早速、トイレに。
傷口の痛みに耐え、起き上がる。
点滴棒にすがりつきながら立つ。
頼もしいパートナー。
「テンちゃん」と命名。
「テンちゃん」をお供に歩行開始。
トイレまでの距離が果てしなく遠く感じる。
「テンちゃん」だけが頼り。
・・・
この日、6人部屋に移動。
まだ、絶飲食、点滴のみ。
当面の敵は痛みとの闘い。
これから約10日余りの入院生活が始まる。