パシらされ探偵

『ひろ兄！情報は十分じゃない？』
『あぁ。もちろん分かった。』
『じゃあ行ってらっしゃい。』
『ん？どこに？』
『その子の家。友達なんでしょ？』
『いやいや、そういうのは警察に・・・』
『さっさと行く！友達を逮捕されたいの！？』




美佳にせかされ俺は拓哉の家に向かった。

玄関のベルを鳴らす。
拓哉の彼女が出てきた。
俺が『拓哉は？』というと部屋に通してくれた。
俺は今までの推理を全て話した。

『それだけなら俺以外にも・・・』

反論の隙を与えず話を続ける。
『爆破予告に女性誌を使った理由は２つ。一つ目は、犯人自身が新聞を取っていなかったということ。２つ目は犯人を女性だと思い込ませ捜査を撹乱すること。』

拓哉は黙って聞いていた。
拓哉の彼女は居づらくなったのか部屋を出ていった。