オーロラ ヲ 解く




額は膝と比べ物にならなくて……激痛…。

独自のずきずきとした痛みに加え、目の前が、ぐわん、ぐわん、と揺れた。


私の身体能力はとてつもなく低いようだ。


おかしいな。

小学校の体育大会で、リレーでは1番だった気もするのに。リレーと反射神経は、別物だよね。




「――っ、呉羽ちゃん!大丈夫!?怪我は!?」



ノノちゃんの叫び声が上から降ってくると、額に冷たい感触。私の額は今、じんじんして熱を帯びているから、ノノちゃんの手のひらは冷たくて気持ちいい。


けどね、

そんなに押さえつけられると、床に激突した額が痛いよ…。


それを伝えようと口を開けば、



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