ツンな私とデレな君。
「亜梨沙ー、あーーりーーさ!!」

「……ん……?」
私は机に突っ伏していた体制から起き上がる。

声を掛けたのは、友達の果音
だった。

「おはよ!」

「……は?それだけの為にあたしを起こしたわけ?」
あたしは、眉間にしわを寄せた。

「ははは、ごめん!なんか、亜梨沙寝てるし、寂しかったから!」

果音はにっこり笑った。
無垢な笑顔に負けこれ以上責まれない。

「…あんたねぇ……」
あたしはため息をついた。

その時果音がこっそり耳打ちする。

「ほら、翔太君も来たよ」

「あー…あいつ?それが?」

「いつも仲良いじゃん。」

「はぁ!…んなわけ…!」
がたっとあたしは思わず立ち上がる。

目線が集まる。

「……ないじゃん。」
私は呟いた。

翔太は隣の席ですやすや眠っていたが、目を覚まし、とろんとした目でほわ〜とした雰囲気で笑いかけた。

「あ、亜梨沙おはよー果音ちゃんもおはよー」

「あ、おはよう、翔太君。」

「はぁ…おはよう翔太。」
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