ツンな私とデレな君。
私は、なんでもないふりしてペットボトルをゴミ箱に投げ捨てた。

「ふぅ……」
思わずため息をつく。

「亜梨沙………。」
翔太と目が合う。

「!?//」
バッと目をそらした。

「ごめんね!」

「は?!」

「僕のせいで…もっと気を使えばよかった…。女の子なのにね…。気を使ってくれてありがとう。」

「ま、まま、ま、まぁね!別に翔太なんて、好きでもなんでもないヤツとなんて、嫌だけど?!間接チューとかなんて、気にしないし!?どーでもいいし?!」

私は腰に手を当て、翔太を指差して、つらつらと喋る。

「はぁ…亜梨沙…」
果音が飽きれてため息をつく。

「亜梨沙……そっか。」
翔太は少し悲しそうな顔をした。

……ああ、もう。なんで、翔太の前では素直になれないんだろう。


大好きなのに……



私はこんな素直じゃない私が




大嫌い。
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