愛した*S*Friend
まだ仕事が始まったと
聞いてないから
もしかしたら‥という
淡い期待と共に

『今日用事ある?』と
メールを送る。



結局返事が来たのは
夕方の6時を過ぎた頃。

「ごめん!寝てた。
 用事だった?」

『ううん。今日学校が
 昼までだったから
 遊びたいな~と思って』

「そっか。学校の友達は?」

『創真クンと遊びたかったから
 遊んでないよ』

「まじで。起きてたら良かった。
 ごめんな」

‥創真クンの想いには
 なんとなく気付いてた。

と,言うより
嫌でも分かる。

ただ認めたくなかった。

だから,ちゃんと
突き放して欲しかったのに。

「遊ぶ気はもうない」って
ハッキリ言ってくれれば
もう少し諦めもつくのに。

優しいのは知ってるけど
期待はさせないで欲しいのに‥。

『今からは駄目?』

「今からサッカーだわ。ごめん。
 また誘ってね」

『誘ってもいいの?』

「当たり前!大歓迎」



‥本当にどこまでも
 優しい人。


期待させるだけの優しさが
一番残酷なのに。



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