愛した*S*Friend
「あれは‥なんて言うか。
 〝好きになる気〟じゃなくて
 〝好きになれる気〟がしないって
 意味の方が近いかな。
 今迄も散々失敗して来たから。
 だから3年も彼女居ないんだよね。
 友達曰く俺自身に原因があるみたい」

最後の一文が
酷く心に響いた。

初めて創真クンの
寂しくて弱い部分を
見せてくれた気がする。

『そんな事ない!だって
 だって現に私は今の,そのままの
 創真クンを好きになった!
 
 何も知らないって言われたら
 それまでだけど‥
 でも!だからこそ
 これから知っていきたいし
 私の事も知って貰いたいと思う。
 創真クンは今のままで
 充分,魅力的な人だよ?』

とっても泣きそうになった。

慰めてるつもりじゃない。

同情なんかんじゃない。


ただ,こんなにも素敵な人なのに
自分自身を否定している事が
たまらなく悔しかった。
悲しかった。

もっともっと知りたい。
もっともっと近付きたい。
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