愛した*S*Friend
今日も創真君の上手な喋りによって

何度もお腹を抱える位笑った。


家を出て30分程走った頃。

「左見てみ?もう海じゃん」


真夜中の海は真っ暗で。

しかも車内から見るから余計に暗い。


今走っている道は

私達の住む田舎では有名な海沿い。


不意に気付いたけれど

家からここ迄は車でもさすがに30分は掛かり過ぎている。


気付かれないように運転席の前を横目で見ると

メーターの針が40km~45kmの間をフワフワしてる。

昼間ならクラクションを鳴らされるようなスピード。



これも創真君なりの優しさなのだろうか。


胸が熱くなる。




‥ただこの海沿いが有名な理由はもう一つある。



それは―


ラブホテルが立ち並んでいる事。



海は男女のデートの定番なのだから

もってこいのスポットだった。




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