愛した*S*Friend
選んだ部屋は

外のパネルの写真よりは少し狭く感じた。


入るなり

創真君は早々とベットへ潜り込む。


仰向けに寝転んだ創真君が

「早くおいで」と

伸ばした左腕をポンポンっと叩きながら

私を呼んだ。


どう見ても腕枕のその体制に

戸惑いながらも

腕が伸びているス壁際の空いたスペースへ入り


ゆっくり程よく筋肉のついた腕へと頭を乗せる。


と,同時に


創真君の温かいキスが降って来た。



不意をつかれ一瞬頭が真っ白になったけれど


ゆっくりと‥彼の全てを感じ取れるよう

舌の動きに応える。




こんなにも望んでいた彼が此処にいる。



これが決して良い関係ではない事も

重々承知だけれど


そんな事はどうでも良かった。





モラルも常識も

全部ぶち壊れるくらい


もう創真君しか見えない―。



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