愛した*S*Friend
お風呂から出て来た創真君は

爽やかな石鹸の香りを身に纏い

再び私の隣へと身体を寄せて来る。


『早かったね』

「あれ?寝てるかと思ったよ」

『ちゃんと待ってるよ』

「ははっ。可愛いな」


そう言って細い目を下げながら

また私の頭の下へ腕を伸ばしてくれた。


顔が緩むのを気付かれないように

彼のいる方と反対へ

少しだけ顔を向けると



「ちょっと聞いてくれる?」と

連絡を取っていなかった1ヶ月の間に

彼の身に起こった出来事を


ポツリ.ポツリと話してくれた。




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