EXCAS
 獣馬人(ケルベロス)と地獄犬の間で通信のやり取りが行われ、終わり彼らが収納されたのが先ほど。
 話の内容には彼らの事が含まれていたらしく、入るなりいきなり拘束じみた待遇で迎えられたが、ショウの口八丁で誤魔化し連れて行かれたのは彼だけに。
 待った時間はどれほど一分間のようで、十分でもあるよう。
 時間の感覚がおかしくなり始め、嫌な予感を感じながら、彼女達は待つ事しかできなかった。
 艦長室では緊迫した空気が充満していた。
 羽虫程度なら息絶えそうな鋭い空気。
 その場にいるのは、一人の少年と艦長。
 そしてこの場にいる誰よりも強い権限を持った軍人。
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