EXCAS
「ランサー、佐伯さんが死んだ時どうだった」
言ってから後悔する。
その言葉に、二人の表情に闇よりも深い影ができたのだ。
その顔を見てやっと自分らしさを取り戻したのか、聞かなかった事にしてくれと頼みかけ、
「もう知っているなら、俺たちから教えてやったほうが、いいよな」
沈痛な顔持ちでランサーはそう言った。
詩絵瑠の無言は肯定の証か。
ひどく、やるせない気持ちにさせられる。
たった三日。たった三日会わなかっただけで友人たちは変わり、二度と会えない人がいる。それはまるで夢か異世界にいるようで。
ステーションに着いて直後の事。内部に入る少し前、乗り移ろうとした瞬間に攻撃を受けた。
亮太やランサー、詩絵瑠と大多数の乗員は既に渡りきっていたのだが、年寄りや小さな子などはなかなか動いてくれなかった。
その手伝いをしていたのが身内と、佐伯だった。
あっという間の出来事。
宝石色の閃光がポットを貫き、花火を咲かせた。
眼を焼くほどの至近距離で、
眼を焼くほどの爆発が、
彼の大切な人を、帰らぬ者に変えてしまった。
言ってから後悔する。
その言葉に、二人の表情に闇よりも深い影ができたのだ。
その顔を見てやっと自分らしさを取り戻したのか、聞かなかった事にしてくれと頼みかけ、
「もう知っているなら、俺たちから教えてやったほうが、いいよな」
沈痛な顔持ちでランサーはそう言った。
詩絵瑠の無言は肯定の証か。
ひどく、やるせない気持ちにさせられる。
たった三日。たった三日会わなかっただけで友人たちは変わり、二度と会えない人がいる。それはまるで夢か異世界にいるようで。
ステーションに着いて直後の事。内部に入る少し前、乗り移ろうとした瞬間に攻撃を受けた。
亮太やランサー、詩絵瑠と大多数の乗員は既に渡りきっていたのだが、年寄りや小さな子などはなかなか動いてくれなかった。
その手伝いをしていたのが身内と、佐伯だった。
あっという間の出来事。
宝石色の閃光がポットを貫き、花火を咲かせた。
眼を焼くほどの至近距離で、
眼を焼くほどの爆発が、
彼の大切な人を、帰らぬ者に変えてしまった。