EXCAS
敵の数は予想ほど多くはない。
おそらく、宇宙部隊が抑えてくれているのだろう。
『しかし、随分と数が少ないな。このままだと押し切れるぞ』
「……いや、そうでもなさそうだ。次が来た」
鉱山の穴から、また敵の部隊が進入して来た。進行当初と同じ数の軍勢が。
いくらなんでも、これは異常だ。
抑えているというのなら、何故一度にこれだけの数が進入してくるのか。ランサーもそう思ったろう。こちらの考えと同じ事を言った。
その時、この回線に割り込んでくる者がいた。
ただし、二人だけではなくこの宙域全体にいる味方に送っているようだ。
『宇宙側の鉱山入口が敵に占拠された。迎撃可能な部隊は直ちに進行せよ!』
『簡単に言ってくれるな、この中佐殿』
「実に大雑把な指示だ。よくここまで昇進できた」
『お喋りはそこまで。一旦後退しろ』
今度こそ二人だけの回線に割り込んできたゼム隊長。
同時に送られてきた地図には、黄色い味方の信号。どうやら零七小隊が母艦としている駆逐艦が来たようだ。
そこには詩絵瑠も乗っていて、距離的にも装備を整えるは絶好だろう。
おそらく、宇宙部隊が抑えてくれているのだろう。
『しかし、随分と数が少ないな。このままだと押し切れるぞ』
「……いや、そうでもなさそうだ。次が来た」
鉱山の穴から、また敵の部隊が進入して来た。進行当初と同じ数の軍勢が。
いくらなんでも、これは異常だ。
抑えているというのなら、何故一度にこれだけの数が進入してくるのか。ランサーもそう思ったろう。こちらの考えと同じ事を言った。
その時、この回線に割り込んでくる者がいた。
ただし、二人だけではなくこの宙域全体にいる味方に送っているようだ。
『宇宙側の鉱山入口が敵に占拠された。迎撃可能な部隊は直ちに進行せよ!』
『簡単に言ってくれるな、この中佐殿』
「実に大雑把な指示だ。よくここまで昇進できた」
『お喋りはそこまで。一旦後退しろ』
今度こそ二人だけの回線に割り込んできたゼム隊長。
同時に送られてきた地図には、黄色い味方の信号。どうやら零七小隊が母艦としている駆逐艦が来たようだ。
そこには詩絵瑠も乗っていて、距離的にも装備を整えるは絶好だろう。