EXCAS
『全機、これより大勢を整えるために一時帰還する』
「隊長。自分は残ります」
『ショウ!? お前、何言っているんだ!』
「こっちは必要ないし、何より全員いなくなったら、後で何を言われるか。
これ以上悪い印象を与えると、どうなるかわからない。任せてもらいます」
『深追いはせず、この場に留まっていられるか』
「それはもちろん。命令違反はしたくないので」
『わかった。皆、急いで装備を整えろ。ショウに負担をないようにな』
『『了解』』
不承不承の声がいくつか聞こえた。だがここで文句を言うよりはゼム隊長の指示通り、早く戻って戦線に参加するほうがいいと最終的に納得してくれたのだろう。
戦場を離れて行く五つの機体。
それに気付いたのか、敵機が追撃する。
「悪いが、それ以上は行かせられないな」
進行を塞ぎ、前に出る。どうせ声なんて聞こえていないだろう、しかし。
人間が宙に浮くという非現実の前に困惑は隠せていない。
隙だらけ。故に先制は頂いた。
HI-LITEを撃ち続ける。
配置的に一度にすべて落とせない。遠い敵は動きを鈍らせ、近くの敵は一撃でコクピットを撃ち抜く。
援軍を呼ばれるのはとても厄介だ。負傷したとは言え、通信はまだ出来るのだから。
止めを、刺す。
「隊長。自分は残ります」
『ショウ!? お前、何言っているんだ!』
「こっちは必要ないし、何より全員いなくなったら、後で何を言われるか。
これ以上悪い印象を与えると、どうなるかわからない。任せてもらいます」
『深追いはせず、この場に留まっていられるか』
「それはもちろん。命令違反はしたくないので」
『わかった。皆、急いで装備を整えろ。ショウに負担をないようにな』
『『了解』』
不承不承の声がいくつか聞こえた。だがここで文句を言うよりはゼム隊長の指示通り、早く戻って戦線に参加するほうがいいと最終的に納得してくれたのだろう。
戦場を離れて行く五つの機体。
それに気付いたのか、敵機が追撃する。
「悪いが、それ以上は行かせられないな」
進行を塞ぎ、前に出る。どうせ声なんて聞こえていないだろう、しかし。
人間が宙に浮くという非現実の前に困惑は隠せていない。
隙だらけ。故に先制は頂いた。
HI-LITEを撃ち続ける。
配置的に一度にすべて落とせない。遠い敵は動きを鈍らせ、近くの敵は一撃でコクピットを撃ち抜く。
援軍を呼ばれるのはとても厄介だ。負傷したとは言え、通信はまだ出来るのだから。
止めを、刺す。