EXCAS
彼岸花を模した体型に、中央に怪しく光る人間の眼。
触手は手ではなく腕、軟体動物の比ではない数。その上どれもが貫くために螺旋を象り、えげつなく凶悪すぎる印象を持たせる。
戦艦ほどの全長は愚鈍さを連想させ、EXCAS同様素早く身軽。
目立った武装はない、存在自体が既に強大すぎる凶器だから。
魔術兵装の塊、
膨大すぎる魔力は炉心、
人工知能以上に機械然としているそれは、死ソノモノ。
雄叫びと呼ぶには遠すぎる奇怪音。
しなり呻く触腕がショウを捉えた。
側面から正面から背面から死角から、あらゆる範囲から襲う。
澄み切った思考に視界が冴える。
感覚は異常、螺旋が生み出す風の流れや悪魔の中から鳴る機械音も聞き漏らさない。だからこそ、力を存分に発揮する事はなかった。
決して避けられない角度、速度、威力。
何かが向かっていた。
褐色の光線が、視界を焼き。
――――ロスト。
触手は手ではなく腕、軟体動物の比ではない数。その上どれもが貫くために螺旋を象り、えげつなく凶悪すぎる印象を持たせる。
戦艦ほどの全長は愚鈍さを連想させ、EXCAS同様素早く身軽。
目立った武装はない、存在自体が既に強大すぎる凶器だから。
魔術兵装の塊、
膨大すぎる魔力は炉心、
人工知能以上に機械然としているそれは、死ソノモノ。
雄叫びと呼ぶには遠すぎる奇怪音。
しなり呻く触腕がショウを捉えた。
側面から正面から背面から死角から、あらゆる範囲から襲う。
澄み切った思考に視界が冴える。
感覚は異常、螺旋が生み出す風の流れや悪魔の中から鳴る機械音も聞き漏らさない。だからこそ、力を存分に発揮する事はなかった。
決して避けられない角度、速度、威力。
何かが向かっていた。
褐色の光線が、視界を焼き。
――――ロスト。