EXCAS
kyrie eleison
ゼムが含まれた七人の隊長が陣を組んでいる。
それぞれが尉官クラスで、話の内容は少なくとも中佐より理性的。感情に支配されず、責任や暴挙的な発言を咎めない。現状を打破するために、生き残った部隊員も同じ空間で案を練っている。
以前の敵襲撃でまだ深い傷跡が残っている廃墟となった基地。
機体はある程度離れた場所に置いている。
戦場から遠い事が幸運か、敵に気付かれる事はない。それもそのはず、ショウが前線で戦っているのだから、この奥まで来られるはずがない。
しかしその奮戦、知る者は零七小隊の者だけ。
作戦はまだ決まらない。
人数は集まって団結力はあって。
出来る事はない。何一つ。
悪くない頭を振り絞り、明晰な頭を回転させ、学力の低い脳を唸らせる三人。
彼が必死に時間を稼いでくれていると知る友人たちは、無駄にしたくないから出来る事をする。
確実に現実にしなければならない、勝利を。
沈黙という事を知らない相談場で、ふと亮太が違和感に気付く。
この場にいなければならない者がいない。
姿が見えなければ、余計気になってしまう。
危険な抜け駆けをしようとしていただけに、沸々と不安感が鎌首を擡げる。
それぞれが尉官クラスで、話の内容は少なくとも中佐より理性的。感情に支配されず、責任や暴挙的な発言を咎めない。現状を打破するために、生き残った部隊員も同じ空間で案を練っている。
以前の敵襲撃でまだ深い傷跡が残っている廃墟となった基地。
機体はある程度離れた場所に置いている。
戦場から遠い事が幸運か、敵に気付かれる事はない。それもそのはず、ショウが前線で戦っているのだから、この奥まで来られるはずがない。
しかしその奮戦、知る者は零七小隊の者だけ。
作戦はまだ決まらない。
人数は集まって団結力はあって。
出来る事はない。何一つ。
悪くない頭を振り絞り、明晰な頭を回転させ、学力の低い脳を唸らせる三人。
彼が必死に時間を稼いでくれていると知る友人たちは、無駄にしたくないから出来る事をする。
確実に現実にしなければならない、勝利を。
沈黙という事を知らない相談場で、ふと亮太が違和感に気付く。
この場にいなければならない者がいない。
姿が見えなければ、余計気になってしまう。
危険な抜け駆けをしようとしていただけに、沸々と不安感が鎌首を擡げる。