EXCAS
天気は雨の予定だった。
晴ればかりではないここは、ランダムで天気が変わるように設定されていた。
その日も、何も変わらないはずだった。
「お母さん、この天気、やだよ」
「確かにね。雨はみんないやだよね、晴れた方が気持ちいいから」
「そうだけど、それよりも。おにいちゃんたち、今日帰ってくるんでしょう?」
「……そうね。戦いが終わったら、帰ってくるって言ってたものね」
「帰ってきたらいっぱい遊ぶの! だから、お天気は晴れてたほうがいいの」
「だけど、帰ってきたらたくさんは遊べないわ。きっと疲れているもの。だから、雨のほうがいいんじゃないかしら?」
「どうして? 雨だと来るのもたいへんだし、ぜったいにつまらないと思う」
「お話が出来るでしょう。いっぱい、お話が出来るわ」
「おはなし? でも、何を話せばいいのかわからないよ?」
「何でもいいの。リンちゃんが元気でいた事、お兄ちゃんたちを心配していた事、いつも過ごしてきた事を楽しくお話してあげれば、きっと喜んでくれると思うわ」
「本当! だったら雨のほうがいい! はやくふれー」
晴ればかりではないここは、ランダムで天気が変わるように設定されていた。
その日も、何も変わらないはずだった。
「お母さん、この天気、やだよ」
「確かにね。雨はみんないやだよね、晴れた方が気持ちいいから」
「そうだけど、それよりも。おにいちゃんたち、今日帰ってくるんでしょう?」
「……そうね。戦いが終わったら、帰ってくるって言ってたものね」
「帰ってきたらいっぱい遊ぶの! だから、お天気は晴れてたほうがいいの」
「だけど、帰ってきたらたくさんは遊べないわ。きっと疲れているもの。だから、雨のほうがいいんじゃないかしら?」
「どうして? 雨だと来るのもたいへんだし、ぜったいにつまらないと思う」
「お話が出来るでしょう。いっぱい、お話が出来るわ」
「おはなし? でも、何を話せばいいのかわからないよ?」
「何でもいいの。リンちゃんが元気でいた事、お兄ちゃんたちを心配していた事、いつも過ごしてきた事を楽しくお話してあげれば、きっと喜んでくれると思うわ」
「本当! だったら雨のほうがいい! はやくふれー」