EXCAS
少女を横たえ、蒼い瞳は炎を燃やす。
消えない瞳は、誰かを燃やさない。
燃やす物は常に己。脆弱な自分、弱者の自分、自分という許せない存在を焼き尽くす灼熱。
それに後押しされ、それを負い目としていなかったか。
どちらにしろ、炎は彼を包んで共に燃え上がる。
「俺も手伝うぞ。文句は言わせん、これもただの我侭だから」
あんたと同じく性分だから、優しく緩んだ瞳は語っていた。
だが、それを天使が容認出来はしなかった。危険な目に遭わせたくない、そう思っているのに協力を申し出てくるのだ。断る行為をしない方がどうかしている。
『(認めちゃいけない。危険に遭うのは、わたしだけで充分。なのに)』
目の前の、小さな存在が頼もしい。すべて委ねて、共に在りたいと思える。
天使は思った。それはこの状況を照らす、一条の閃光。
この人物が、もし良く知る人物達と同じならば、と。
『手伝うと、わたしを助けてくれると、その言葉に後悔はありませんか』
「あるはずない。あいつら全員ぶっ飛ばしたい気持ちは、誰にも負けない」
『それなら、』
消えない瞳は、誰かを燃やさない。
燃やす物は常に己。脆弱な自分、弱者の自分、自分という許せない存在を焼き尽くす灼熱。
それに後押しされ、それを負い目としていなかったか。
どちらにしろ、炎は彼を包んで共に燃え上がる。
「俺も手伝うぞ。文句は言わせん、これもただの我侭だから」
あんたと同じく性分だから、優しく緩んだ瞳は語っていた。
だが、それを天使が容認出来はしなかった。危険な目に遭わせたくない、そう思っているのに協力を申し出てくるのだ。断る行為をしない方がどうかしている。
『(認めちゃいけない。危険に遭うのは、わたしだけで充分。なのに)』
目の前の、小さな存在が頼もしい。すべて委ねて、共に在りたいと思える。
天使は思った。それはこの状況を照らす、一条の閃光。
この人物が、もし良く知る人物達と同じならば、と。
『手伝うと、わたしを助けてくれると、その言葉に後悔はありませんか』
「あるはずない。あいつら全員ぶっ飛ばしたい気持ちは、誰にも負けない」
『それなら、』