EXCAS
格納庫内には数体のOSが並んでいた。整備班が忙しく動く直中に、倒れている物のコクピットを覗いている人物がいた。
何事かを話しているようだが、その合間に艦長、と呼ばれていた。
艦長を見る。男達と同じ模様の女物の服。顔を上げれば階級章が見えた。
軍に興味がないショウでも、雑学から得た情報で理解する。
女性は大尉だった。
それが何故、戦艦の艦長なんて役職についているのか。
「少佐殿、その人たちは?」
「新しい難民だ、ホラ、相手してやれよ」
「……わかりました。ご苦労様です」
敬礼もせずに三人は出て行った。
階級が下の者に敬意は払えない反抗心。
複雑な表情を浮かべ艦長は謝った。
無様なところを見せたと言いたいのか、正式軍ではなく、生き残りと戦闘経験がある戦闘意思がある者で構成された部隊。軍が負けたせいと、軍人は立場が弱いだろうし階級に縛られる事もない。
詳しい事情を聞こうと近場の椅子に座らせられ、半ば尋問じみた質問を繰り返された。戦争中だから仕方がなくともいい気はしない。特に小さなリンも連れているから、はやく終われという気にもなる。
だが一番の理由は、レナの事に気付かれないか、という点だった。
何事かを話しているようだが、その合間に艦長、と呼ばれていた。
艦長を見る。男達と同じ模様の女物の服。顔を上げれば階級章が見えた。
軍に興味がないショウでも、雑学から得た情報で理解する。
女性は大尉だった。
それが何故、戦艦の艦長なんて役職についているのか。
「少佐殿、その人たちは?」
「新しい難民だ、ホラ、相手してやれよ」
「……わかりました。ご苦労様です」
敬礼もせずに三人は出て行った。
階級が下の者に敬意は払えない反抗心。
複雑な表情を浮かべ艦長は謝った。
無様なところを見せたと言いたいのか、正式軍ではなく、生き残りと戦闘経験がある戦闘意思がある者で構成された部隊。軍が負けたせいと、軍人は立場が弱いだろうし階級に縛られる事もない。
詳しい事情を聞こうと近場の椅子に座らせられ、半ば尋問じみた質問を繰り返された。戦争中だから仕方がなくともいい気はしない。特に小さなリンも連れているから、はやく終われという気にもなる。
だが一番の理由は、レナの事に気付かれないか、という点だった。