マー君2(原作)
「もぅ、びっくりさせないでよ、さっきマー君のこと調べてきたばっかだからさ」

『心配させてごめんね。・・・・・・うん』

ん?

なんかいつもの七恵と違う。

何かあったのか、声に力がない。

「七恵なんかした? 元気ないみたいだけど」

『まさかー! 私は−−普通だよ。気のせいだった、気のせい』

そうなのかな?

なんか、一瞬落ち込んでるみたいに感じたけど。

まあいいか。

美代は皆でマー君を調べた時のことを楽しそうに話し、謎の女−−咲子さんが話したことなどを長々と話した。

話題が底を尽きかけた頃、美代は喋りすぎて疲れ果てていた。

そこへ七恵が咲子さんの話から話題を振った。

『でもさーあのおばさんの話って本当かな? マー君がよみがえたって』

「どうかなー。インチキ臭かったけど。だいたいマー君は三年前に黒の仮面にやっつけられたんでしょ?

復活とかありないし」

『そう、かな?』

「七恵は信じてんの? あんな話。ってか、マー君は悪い奴じゃん。美代は断然黒の仮面側だね。

七恵はどっち派? マー君信者? 黒の仮面?」
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