マー君2(原作)
気付けば下に行きたいという願望は消え失せ、恐怖に飲み込まれていた。
「よ、よくも」
白い仮面の何かが口をきいた。
「僕を、見捨てたなああああああ!」
首を一回転させ、凄い勢いで階段を這い上がってきた。
一樹は手にびっしょり汗を握り、震える脚を動かして走った。
上に向かって走った。
恐怖から逃げるように−−。
「おぃてかなぃで〜。待ってよ〜」
全速力で走っても白い仮面は追い付いくる。
凄いスピードで迫ってくる階段を這う度にぐちゃぐちゃと気味の悪い音が聞こえる。
「な、なんで、こんな−−」
一樹は訳がわからないまま、ひたすら走った。
それでもあいつはすぐ後にいる。
肩越しに振り向くと、両手を目に止まらぬスピードで動かして迫ってくる。
「待ってよ〜。ぉいてかないでょー」
「くっ、そがああああ!」
一樹は息がきつくなり、ペースが落ちた。
その瞬間、誰かに肩を掴まれた。
ガツ!
心臓が止まりそうになった。
肩を掴む手に力が入る。
「ハァッ、ハァッ、ハア!」
呼吸がうまくできない。
ヤバイ。
ヤバイ!
振り向くなっ!
「よ、よくも」
白い仮面の何かが口をきいた。
「僕を、見捨てたなああああああ!」
首を一回転させ、凄い勢いで階段を這い上がってきた。
一樹は手にびっしょり汗を握り、震える脚を動かして走った。
上に向かって走った。
恐怖から逃げるように−−。
「おぃてかなぃで〜。待ってよ〜」
全速力で走っても白い仮面は追い付いくる。
凄いスピードで迫ってくる階段を這う度にぐちゃぐちゃと気味の悪い音が聞こえる。
「な、なんで、こんな−−」
一樹は訳がわからないまま、ひたすら走った。
それでもあいつはすぐ後にいる。
肩越しに振り向くと、両手を目に止まらぬスピードで動かして迫ってくる。
「待ってよ〜。ぉいてかないでょー」
「くっ、そがああああ!」
一樹は息がきつくなり、ペースが落ちた。
その瞬間、誰かに肩を掴まれた。
ガツ!
心臓が止まりそうになった。
肩を掴む手に力が入る。
「ハァッ、ハァッ、ハア!」
呼吸がうまくできない。
ヤバイ。
ヤバイ!
振り向くなっ!