きらいだったはずなのに!
ふう、とひとつ大きく息を吐き天井を見上げる。
次のカテキョは明後日の月曜日だ。
どんな顔で桐島さんに会えばいいんだろう。
それから、悠斗のことも。
この気持ちに名前をつけるなら確実に『恋』なんだと思うけれど、この恋の前途多難さに先が思いやられる。
だけど二年ぶりの恋だから、あたしはこの気持ちを大事にしてみたい。
桐島さんから受け取ったプリントはいつの間にか手汗でしわがついていて、くしゃくしゃになっていた。
こんな紙っぺらから熱なんて伝わるはずがないのになぜか熱く感じて、だけどそのプリントに目を通せばあまりの過密スケジュールに、あたしは声にならない悲鳴を上げた。