きらいだったはずなのに!
9.怒涛の夏休み
【陸斗side】
大学は既に長い夏休みに入っていて、しばらく暇を持て余していた。
就活も終わり卒論も教授の指導のもと着手し始めたから、早くも大学生活の終わりが見え始めている。
一年の頃から必死こいて単位を取った甲斐もあり、必要な単位は残すところ後期必修の卒研だけで、夏休みが明ければ大学に通うのも週二回程度になる。
もうすぐでうるさい女共に囲まれる日々からやっと解放されるかと思うと、気分が良かった。
変に目立ちたくなかいからと外面良く過ごしてたのが裏目に出て、これまでの大学生活は散々だった。
俺の見た目と外面に騙された、いつでも香水くさい似たような見た目の量産型アホ女が毎日毎日まとわりついてきて、正直だるかった。
なんで大学って、大量生産したような見た目の女ばかりなんだろう。
そう思いながら過ごす日々は苦痛だったけど、それももうすぐで終わるかと思うと清々する。