きらいだったはずなのに!

 月曜日、六月二十日。


 あたしは学校が終わってすぐ、家に帰ってきた。


 なぜって、そんなの決まってる。


 今日が、記念すべきあたしの地獄ライフの始まりの日だからである。


 週四日の放課後補習は担任と相談した結果、カテキョのない水曜日にだけ行うことになった。


 といっても、その補習の時に一週間分の課題をたんまりともらい、土日で消化しなければいけない。


 つまり、鬼スケジュールに変わりないってこと。


 でも、課題でわからないとこがあったら桐島さんに聞けばいいし、なんとかなるかなあ、なんて思っている。


 でも、正直不安しかない。


 受験生でもこんなに勉強しないよってくらいに、ぎゅうぎゅうに圧縮された濃密スケジュール。


 まだ始まってもいないのに、あたしには無理なんじゃないかって思い始めてるのが現状。


 それとも、桐島さんが根をあげるのが先かな?


 いい勝負になりそう。


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