桜義経~永遠に散らぬ恋の花~
入り込んだ世界
目を開けると広く、でも、小さな空間にいた。
「はじめまして。ゲストナンバーe072さん。プログラム機能z128です。本日はどのようなご用件でしょうか。」
機械的な女の人の声が空間に響いた。
「あ、あの、登録したいんですけど。」
「かしこまりました。少々お待ちください。」
(さすが最新式…)
「おまたせいたしました。登録が完了しました。」
そう告げられるとまぶしい光に包まれ、気づいたら丘にたっている大きな桜の木の前にいた。
「え…。」
先程まで着ていた制服はもうなく、かわりにうすいピンクに淡い白の桜柄の着物の短くてフワッとしているのを着ていた。帯は赤色で手鞠と蝶が銀色の糸で縁取られていた。
「は?なにこれ。」
「おーい。」
向こうから黒に赤い椿の花が彩られている着物をたすきあげにしている杏が丘をかけ上がってきた。
「あ、杏だ。」
杏は息切れしながら
「はあ、はあ、ここにいた。つ、疲れたー。」
「おつかれ。ここはどこ?」
「ここは、はぁ、花の丘ふぅ。桜は桜の木からね。」
「桜の木?」
「うん。それぞれの能力とかそのときの気分によってでてくる花が違うの。」
「はじめまして。ゲストナンバーe072さん。プログラム機能z128です。本日はどのようなご用件でしょうか。」
機械的な女の人の声が空間に響いた。
「あ、あの、登録したいんですけど。」
「かしこまりました。少々お待ちください。」
(さすが最新式…)
「おまたせいたしました。登録が完了しました。」
そう告げられるとまぶしい光に包まれ、気づいたら丘にたっている大きな桜の木の前にいた。
「え…。」
先程まで着ていた制服はもうなく、かわりにうすいピンクに淡い白の桜柄の着物の短くてフワッとしているのを着ていた。帯は赤色で手鞠と蝶が銀色の糸で縁取られていた。
「は?なにこれ。」
「おーい。」
向こうから黒に赤い椿の花が彩られている着物をたすきあげにしている杏が丘をかけ上がってきた。
「あ、杏だ。」
杏は息切れしながら
「はあ、はあ、ここにいた。つ、疲れたー。」
「おつかれ。ここはどこ?」
「ここは、はぁ、花の丘ふぅ。桜は桜の木からね。」
「桜の木?」
「うん。それぞれの能力とかそのときの気分によってでてくる花が違うの。」