ナツコイ


ユイがそんな想いにふけっていると、



「ユイっ…」



「えっ…?」



ハルキに呼ばれユイが振り向くと、ハルキは突然ユイを抱きしめる。



「……っ!」



突然の事に、ユイはどうしていいのか分からなくなる。



「…ハルキ…くん?」



「悪い……なんか、急に愛しくなって…」



「……っ」



「このまま、俺の気持ち…走らせていいかな?」



「……えっ」



「俺と……付き合って欲しいっ」



ハルキの言葉に、ユイはゆっくりハルキの顔を見上げる。



「俺…絶対にユイのこと、傷つけない…誰よりも大切にするっ」



「ハルキくん…」



ハルキの言葉を聞いて、ユイはゆっくり視線を落とす。



そんなユイを見てハルキは体を離し、
ふっ…と柔らかく笑った。





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