ナツコイ


「今すぐ返事しなくていいよ…?」



「えっ…?」



「ユイの気持ちが決まった時に…教えてほしい」



「…うん、ありがとう?」



ユイの言葉にハルキは優しい笑みで首を振る。



「じゃぁ、帰るよ」



「うん、ジュースありがとう」



「全然、じゃぁな?」



「うんっ」



ユイは軽くハルキに手を振る。



ハルキが見えなくなった所で、
ユイは家に入る。



ハルキくんの言ってくれた言葉が、
嬉しかった…。



初めて言われた、あんな言葉。



初めて、抱き締められた…男の人に。



私はいつも、彼の前では弱いなぁ…。





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