ナツコイ
彼女の存在
日曜日の午後。
海の家のリュウとノブとユイの三人は、
一緒に休憩に入っていた。
奥の空いてる席に座り、ユイの父親が作ってくれたまかないを食べる三人。
「今日もあちー」
「ホントだなっ?」
リュウとノブは食べながらうちわで顔を仰ぐ。
「愛原の家って、毎年大変だな?」
「まぁーもう慣れたけどね?」
「へぇー?あちー」
そう言ってリュウは、横にある扇風機に顔を当てる。