ナツコイ
「いや…いいよ、ユイは」
「なんで?やっぱ…似合わないから?」
「バカ…そうじゃなくって…」
そう言ったリュウの耳が赤くなっていた。
「…リュウ?」
「いつも履いてねーのに、見られるの…イヤだろ?」
「それは…私が?…リュウが?」
「…っ…いいから食べろよ?溶けるぞっ」
「…うん」
リュウの反応に、私は少しホッとしてしまう。
そうだった…。
私、リュウの彼女だった…。
彼女って…幸せなんだな…。