ナツコイ
ユイがそう思ってる間に、リュウとサクラの会話が聞こえてくる。
「どうしたんだよ?」
「リュウくん、いると思って来てみたっ」
「マジっ?一人で?」
「そうっ、ちょっと勇気いったけど、塾の帰りだし」
「そっか?今日も塾だったのか?日曜なのに大変だな?」
「うんっ、でもリュウくんも頑張ってるから」
「おぅ…じゃぁ、なんか飲んでけよ?」
「うんっ」
リュウはそう言うと、サクラを席に案内する。
そこにノブが食器を持って戻ってきた所を、ユイが声をかける。
「ノブくんっ」
「ん?なに?」
「あのさ…誰?」
そう言ってユイがサクラの方をチラッと見る。
するとノブは当たり前の様に口にした。
「あーサクラちゃん?リュウの彼女だよっ」
「あー…そうなんだ?瀬川の彼女…」
「うんっ」