ナツコイ


ユイがそう思ってる間に、リュウとサクラの会話が聞こえてくる。



「どうしたんだよ?」



「リュウくん、いると思って来てみたっ」



「マジっ?一人で?」



「そうっ、ちょっと勇気いったけど、塾の帰りだし」



「そっか?今日も塾だったのか?日曜なのに大変だな?」



「うんっ、でもリュウくんも頑張ってるから」



「おぅ…じゃぁ、なんか飲んでけよ?」



「うんっ」



リュウはそう言うと、サクラを席に案内する。



そこにノブが食器を持って戻ってきた所を、ユイが声をかける。



「ノブくんっ」



「ん?なに?」



「あのさ…誰?」



そう言ってユイがサクラの方をチラッと見る。



するとノブは当たり前の様に口にした。



「あーサクラちゃん?リュウの彼女だよっ」



「あー…そうなんだ?瀬川の彼女…」



「うんっ」





< 24 / 223 >

この作品をシェア

pagetop