ナツコイ
次の日。
ユイは廊下でマリカに昨日の事を話すと、マリカから無神経な言葉が返ってきた。
「あらっ、いいじゃないですか?ハーレムですわっ」
「はぁ?どこがよ?」
「これを機に、恋に発展したりとか…どうです?」
「どうです?…って、あり得ないわよ、今日までなかったんだからっ」
「そんなの分かりませんわ、近い距離になると何かが生まれるかもっ」
マリカはニコッと笑顔で言ってくる。
「あのねー?ないと思うよっ」
ユイが、はぁー…とため息をついた所に。
「あら、噂をすれば」
「えっ…?」