ナツコイ
マリカの視線の先を見ると、リュウがジュースを飲みながらこっちに向かってきた。
「おー、愛原っ」
「…どうも」
素っ気ない態度のユイの隣で、マリカがリュウに微笑む。
「バイト頑張って下さいね?」
「うん、マリカちゃんもヒマな時遊びに来てよっ」
「えぇ、面白そうなので、そうさせてもらいますわっ」
「面白そう?」
不思議そうな顔をするリュウが、首をかしげ視線を移すと、友達の姿が目に入ったのか声をかける。