ナツコイ
「うん、ずっと私の片想いで…中三の夏に告白したの」
「サクラちゃんから…?すごい…」
「そんなことないよ、自信なかったし…リュウくんはエースで人気あったし…」
「へぇー」
「だから今は学校別だけど、リュウくんがなるべく私との時間作ってくれるから…私嬉しいんだっ」
「……っ」
素直に笑うサクラちゃんが、羨ましい。
私は…素直に笑えない。
リュウとサクラちゃんには、見えない絆がある。
……勝てないっ。