forever love ~すべてあなたに捧げます~
家に帰ると真っ先に洋服を着替えた。
部屋の鏡を見ると、ボロボロになった自分がいる。
すぐにお風呂に入り、またご飯を食べずに寝た。
次の日。
「心々乃ー、起きろー」
お父さんの声で目を覚ました。
「ゲホンゲホン」
朝から咳が止まらない。
昨日ぬれたまま授業をしたせいか・・。
「あれ・・お姉ちゃんは?」
「月乃はもう学校に行った。それより風邪か?」
「まあ・・色々あって・・」
なんとなく食欲も無くて制服に着替えるとまだ少し濡れていた。
「お父さん、今日学校休む・・」
「お父さんはもう会社行くで?お母さんはもう行ったから」
「うん、行ってらっしゃい。ゲホゲホ」
今日は学校に行く気分じゃない。
またイジメられるんじゃないかって言う恐怖。
お姉ちゃんと一緒の環境にいる事が嫌だった。
お父さんが家を出て行き、一人ぼっちになった瞬間泣いた。
ベットに潜り込んで、声をあげて泣いた。
気づけば寝ていて、お昼になっていた。
結衣から何件かの着信がきている。
「もしもし・・・・」
「心々乃、大丈夫?今日学校休んでるやん」
「風邪・・・大丈夫・・・」
「無理したアカンで。心々乃。今日、明菜が来てくれたよ。明菜も待ってるって」
明菜って誰だろう・・・。
そんな事を考えてる余裕が無いほど体がだるかった。
電話を切って体温計を出すと微熱があった。
「微熱だったら大丈夫か・・」
お昼ごはんはパンを食べた。
「ただいまー」
お姉ちゃん・・?
何でこんな時間に?
「心々乃、今日休んでたじゃん。まあ私も早退してきたんだけど」
「そうなんだ・・」
お姉ちゃんの顔つきがだんだん変わっていくのが分かる。
「ほんと消えてほしいわ」
お姉ちゃんがお茶を持ったまま私に近づいてきて
そのまま私にかけた。
「寒い・・・」
「何?寒いの?かわいそうに」
クスクス笑うお姉ちゃんに凄く腹が立った。
でも逆らう事はできない。
「そのまま過ごしたら?あ、これあげる」
うずくまってる私の上にたくさんの本を置いてきた。
「読書感想文だって。全員分読んどいてね」
何で・・私が・・・?
「作文も全部持って帰ってきたからよろしく」
ありえない。