Love is True?or Lie?
「大丈夫?怖がらせてごめんね」
助けてくれた男の人は、暗闇でも分かるくらいかっこいい。無造作の茶髪っぽい髪。
黒縁めがねがよく似合っていて、服装も大人っぽく似合っていた。
そう、これが健斗だった。
ほんとに出会えてよかった、そう思うよ。
「大丈夫…です。助けてくれてありがとうございます」
「こんな時間に1人は危ない。家まで送るよ」
「え!いや、大丈夫です!」
「もっかいあっても嫌だからさ、家はどこ?」
結局あたしは、その人の優しさに甘えて送ってもらうことにした。
「何歳?」
男の人が聞いてきた。
「16です」
「学校は?」
「…行ってる時もありますよ」