Love is True?or Lie?
「楽しいこと?」
「そ。どう?俺と夜を過ごしてみない?」
どうせ、家に帰っても1人。
あたしは1人なことが嫌で、誰かと一緒にいたかった。だから…
「…いいですよ」
あの家に帰りたくない。
だから、お兄さんと一緒にいく。
あたしは、お兄さんの腕を自分の腕を絡めて歩き出す。
お兄さんの家はそこからあまり遠くないアパートだった。一人暮らしみたいだ。
そのあと、あたしはお兄さんと1つになった。
久しぶりに人の温もりを感じた。
一人じゃない、って思えた。
窓から射す月の光。
いつもなら、どこか淋しく思うのに月の光さえも温かく思えた。
健斗とこんな始まり方だったけれど、でも、
健斗に助けてもらって、この時出会ってよかったって思う。