Love is True?or Lie?
それから、健斗と数回したけどもうしてない。
ううん、しないの。健斗の優しさに甘えたら…ほんとに好きになってしまいそうだから。
健斗にはほんとに助けられた。
今は言わないよ。
後で、きっと話すことになるから。
「健斗、リコちゃん。
準備はいいかい?そろそろ開店するよ。」
マスターが呼びに来た。
「はーい」
そう返事をしてスタッフルームの奥へといく。
あたしはチューブトップスになっている黒のミニドレスを選んだ。
ラメが輝く黒のドレス。まるであたしのよう。
髪は耳の横で結んでゆるく巻く。そして鏡に写るあたしを見る。
今日もあたしは偽って、リコを演じる。
鏡に写るあたしの耳に鏡に輝く星のピアス。
この…星のピアスは…一番の宝物で、汚してはならないもの。
あたしの中で唯一汚れていないものだ。
さーて、今日は宿見つかるかなー…。