Love is True?or Lie?
ふと視線を感じて健斗を見る。
『お前、ちゃんと言えよな』
視線でそうわかる。
分かってる。いつか…言うよ。いつか…ね。
それから1時間くらいたった頃…
あたしたちはさっきとは違うバーにいた。
ここも、マスターが経営している。
「今日はどの楽器やんの?」
「どうしようかなー」
あたしはたまに健斗とセッションする。
あたしが演奏する楽器は、ピアノ、ギター、
ベース、サックス、フルート…。
「健斗にまかせる」
「お、ってことは今日は長く居られんだ?」
「まーね。今日で出てきちゃったから。
新しい宿見つけなきゃいけないし」
「お前も懲りないねぇ」
「あんたにだけは言われたくない」
「それもそうだな」