Love is True?or Lie?
あたしは、そんときからあまり家に帰ってなかった。
家にいても1人だし、つまらないから。
小さい頃に父親が家を出て行った。つまりずっと一軒家に母親と2人暮らし。
その母親も仕事仕事って言って男のとこに行ったっきり。
1週間に1回、帰ってくるか来ないかくらい。
来る度にお金だけ置いてすぐに出てく。
あたしはもう、人を心から信じることができなくなってしまったんだ。こんな、家庭環境のせいで。
なんて、逃げたくせに…ね。
その日も、夜遊んでいた。
大して仲良くもない名前も知らない子達と。
「璃子ー?このあとどーする?」
金髪の女の子が聞いていた。
「んー、どーしようかな。」
時計を見るともうすぐ今日が終わる時刻。
「今日はいいや。帰ろうかな」