Love is True?or Lie?
カツン…カツン…
コツン…コツン…
暗い夜道に響くのは、あたしのヒールの音だけなはずだった。
一度止まるとその音も止まった。
後ろは…振り返れない。
誰、まさかストーカー?嘘でしょ??
どんどん近づく足音に、恐怖が芽生え始める。
逃げなきゃっ…!!
一気に走り出す。
もう、無我夢中で。とにかく離れなくちゃ。どこか遠くへ遠くへ。
「いやぁっ…!!」
どんどん足音は近くに来てる。
嫌だ嫌だ嫌だ…!!!!
角を曲がったとき、遠くに人影が見えた。
その人は、あたしの足音に気付いたのか振り返った。と同時に腕を掴まれて転んでしまった。
「あっ…!!」