理論と刀と恋の関係。
* * *




_____________それから。



幹部の方々と一緒にティータイム。



話してみると案外気さくな方ばかりで、私はすぐに打ち解けることができた。



藤堂さんなんかは “妹ができたみたいだな!” なんて言って頭を撫でてくる。



「いやー、ここには俺よりちっちぇー奴いないからさ!お前が来てくれて嬉しーわー」



…そっちが本音でしょ。



っていうより。



…私って藤堂さんよりも年下なの??



目の前の童顔な男の子を見つめる。



(え…この子よりも年下とか…ないわー)



表情に出ていたのだろうか、沖田さんがくすくす笑いながら私に告げた。



「平助は、僕と同い年なんですよー?

遥花さん、年下ですねぇ」



な…なんだって!?



年下…?私が!?



色々と驚き満載なんですけど。



驚きすぎて放心状態の私の頭を、藤堂さんがなでなで撫でる。



「そーいうこと!

だから、今日から遥花は俺の妹な!」



(今、名前呼んだ…!)



ばっと顔を上げると、藤堂さんがちょっと恥ずかしそうに頬を掻きながら言った。



「あーほら、これから一緒に過ごす訳だし?

名前で呼ぼうぜ。俺、平助な?」



名前呼び…ちょっとだけ、仲良くなれた気がして嬉しい、かも。



「じゃあ、平助くんって呼ばせていただきます!」



「あーあー!敬語もナシな!」



「はい…ぁ、うん!」



そんな話をしていると、永倉さんと原田さんもこっちに来た。



「はーるか!

俺らのことも名前で呼べよ?

俺は新八…みんなからは新八っつぁんって呼ばれてるかな!」



「俺は左之でいいぜ?

よろしくな、遥花チャン」



「新八っちゃんに、左之くん…」



うん、分かった!と言うと、



「うん、こりゃー妹だな」
「だな」



と永倉さんと原田さんが頷き合う。



(私、そんな妹キャラじゃなかったんだけどな…童顔のせいか?)



むむむ…と考えていると、井上さんが前に来た。



「お茶のおかわりはどうかな?

あぁちなみに、私のことは源さんと呼んでくれ。

みんなそう呼ぶんだ」



相変わらずのにこにこフェイス…癒やし!



「分かりました!

えと、お茶、欲しいです…源さん」



「はいよ」



こぽこぽ…と急須から湯呑みにお茶が注がれる。



はー…癒やしだわ。
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