理論と刀と恋の関係。
夕日が差し込む廊下を、沖田さんと2人、並んで歩く。



「楽しかったですか? “息抜き” は」



くすくす、楽しそうに笑う沖田さんに、私も微笑む。



「はい、とっても…とっても楽しかったです。




それに…」



「…?それに、なんですか??」



急に口籠った私を、沖田さんが不思議そうに覗き込む。



「いえ、その…みなさん、優しいな…って」



ぼそぼそと言った私に、そうですかぁ?なんて惚けたように返事を返す沖田さん。



「近藤さんや山南さん、あと源さんとかはともかく…

新八さんはうるさいし、平助はお調子者だし、左之さんは女ったらしだし…」



次々と幹部のみんなについてあーだこーだと言い始める沖田さんに、ぷぷっと思わず笑いが零れてしまう。



「…それに土方さんなんて、うるさいし、女ったらしだし、それに…鬼!鬼ですよ!!

……って遥花さん?聞いてます!?」



「っふふ、だって…!」





















_________今は、まだいいから。



いつか、いつの日か。



彼らに認めてもらえるような。



優しい彼らを守ってあげられるような。



そんな、〝仲間〟になれる日が来るのかな…



ねえ、沖田さん。



私は、あなた達の仲間になれますか__?
< 126 / 171 >

この作品をシェア

pagetop