理論と刀と恋の関係。
。₀:*゚✲゚*:₀。



「協力、しましょう」



沖田さんが静かに言った。



私の心に残るのは、安堵と深い深い罪悪感。



〝新撰組を守りたい〟



その言葉は嘘ではない。



けれど、それはつまり、後々の仲間を永遠に失わせるということだ。



時代が進み、幕府が傾くにつれて、新撰組に入ってくる隊士は幕府側の人間に限られてくる。



集団の意思を変えるのは難しい。



そこまでいってしまったら、もう手遅れだ。



新撰組のみんなの非業の死を食い止めるためには、今のうちから状況を変えていかなければならない。



もちろんそうなれば、この先入るはずだった隊士達とは、もう関わることはない…。



形はどうであれ、彼らから仲間を奪うのだ。



そこにつきまとうのは、“責任”の二文字。



私の一言で、私の一瞬で、歴史が…いや、みんなの未来が変わってしまう。



沖田さんの言う通りだ。



〝壬生浪士組の未来は、あなたにもかかっているんですよ〟



そう、私に_______________
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