理論と刀と恋の関係。
(でも私は、やるって決めたんだ)



そう、これは私の意志であり、自己満足であり、エゴだ_______________



(そう…そうよ、これは、ただの私の我儘)



思わぬところで協力者ができた。



もともと一人でやるには困難なことだ、誰か事情を知っている人がいたほうがいいのは事実。



特に沖田さんは、身体のことがあるから…



…そうだ、その対策もしなければならない。



労咳はこの時代じゃ死病。



なにか…なにか対策を──────────



────────────────ぽん。



「…へ?」



ふいに、頭に重みがかかった。



見上げれば、少しむくれた沖田さん。



目が合えば、“あのねぇ…”とお声がかかる。



「協力してって言っといて、なに一人で考えこんでるのさ」



…あ。



しまった。沖田さんがいるのに悶々と考えこんでしまった…!



「そ、そうですよね。すみません…あはは」



なんとか笑って誤魔化す。



「…で?」



これはいけない。



沖田さんから無言の圧力がかかっている!



はよ喋れって言われてる!!



「もちろん、何かもう策があるんだよね?」



はい!はいはいはい喋ります!!



「ま、まずは…沖田さん、あなたのことからです!」



ええい、もうどうにでもなれ!
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